ネイティブには通じない日本語英語(10)コンセント
日本語にはたくさんの外来語、いわゆるカタカナ英語や和製英語が存在しています。
日常生活の中で頻繁に使用されるので、つい英単語のつもりでネイティブとの会話にも使ってしまいますが、実際にはネイティブにはまったく意味の通じない言葉も数多くあります。
このコーナーでは、トーク・アベニュー英会話講師のJoel Liptonが、日本での生活と4年間の英会話講師経験を通して気付いた「外国人に話しても通じない日本語英語」を紹介します。
英語を学ばれる方々の参考にしていただければ幸いです。
トーク・アベニュー教育研究室
Contributed by Joel Lipton
Joelから英会話を学ぶ方へのメッセージ
日本人の英語話者は、”間違った初心者”として知られています。
日本では、さまざまなメディアで人々は英語に触れています。例えば「OK」「バイバイ」「ケースバイケース」などは、日常生活ににすっかりなじんだフレーズです。
これらの言葉は日本語での会話では問題なく通用しますが、ネイティブスピーカーにとっては奇妙に感じられたり、混乱をきたす原因。こうした「日本語英語」の単語やフレーズを見て行きましょう。
Many Japanese English speakers are known as “false beginners”. In Japan, people are exposed to English everyday in various forms of media. Many English phrases or words such as “O.K.”, “bye bye”, or “case by case” have made their way into everyday speech. While these words make perfect sense in Japanese conversation, to native speakers they might seem strange or cause considerable amounts of confusion. Let’s take a look at a few of these “Japanese English” words and phrases:
通じない日本語英語(10)コンセント
In Japanese this word is used to refer to an electrical outlet or socket, where appliances can be plugged in. In English this word means approval or acceptance.
Incorrect usage:
Where is the consent in this room?
Instead: Where is the outlet/socket in this room?
Correct usage:
I will not proceed with the business deal without my boss’s consent.
You will need to sign this consent form before the hospital will treat you.
解説
In Japanese this word is used to refer to an electrical outlet or socket, where appliances can be plugged in. In English this word means approval or acceptance.
日本で使われるコンセントは、電気器具の差し込み口を意味しますが、英語ではapproval 承認、同意、acceptance 受諾、受け取りという意味になってしまいます。コンセントと言いたいときは、下の例にあるように outletか socketを使いましょう。
Incorrect usage:
Where is the consent in this room?
Instead:
Where is the outlet/socket in this room?
英語のconsentの正しい用法としては
Correct usage:
I will not proceed with the business deal without my boss’s consent.(上司の同意がなければ、私はこの取引を進めません)
You will need to sign this consent form before the hospital will treat you. (病院で治療してもらう前に、あなたはこの同意書に署名する必要があります)
ここで consentの面白い用法を見つけました。
The age of consent 結婚が法律上正式に認められる年齢です。日本では何歳からでしょうか?幾ら結婚は両性の同意のみで成立するといっても、余りに若過ぎると法的効力はないのですね。
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ネイティブには通じない日本語英語(9)フリーター
日本語にはたくさんの外来語、いわゆるカタカナ英語や和製英語が存在しています。
日常生活の中で頻繁に使用されるので、つい英単語のつもりでネイティブとの会話にも使ってしまいますが、実際にはネイティブにはまったく意味の通じない言葉も数多くあります。
このコーナーでは、トーク・アベニュー英会話講師のJoel Liptonが、日本での生活と4年間の英会話講師経験を通して気付いた「外国人に話しても通じない日本語英語」を紹介します。
英語を学ばれる方々の参考にしていただければ幸いです。
トーク・アベニュー教育研究室
Contributed by Joel Lipton
Joelから英会話を学ぶ方へのメッセージ
日本人の英語話者は、”間違った初心者”として知られています。
日本では、さまざまなメディアで人々は英語に触れています。例えば「OK」「バイバイ」「ケースバイケース」などは、日常生活ににすっかりなじんだフレーズです。
これらの言葉は日本語での会話では問題なく通用しますが、ネイティブスピーカーにとっては奇妙に感じられたり、混乱をきたす原因。こうした「日本語英語」の単語やフレーズを見て行きましょう。
Many Japanese English speakers are known as “false beginners”. In Japan, people are exposed to English everyday in various forms of media. Many English phrases or words such as “O.K.”, “bye bye”, or “case by case” have made their way into everyday speech. While these words make perfect sense in Japanese conversation, to native speakers they might seem strange or cause considerable amounts of confusion. Let’s take a look at a few of these “Japanese English” words and phrases:
通じない日本語英語(9)フリーター
This refers to a person who has several part-time jobs. It is similar to a temp worker or part time worker.
- After I quite my job, I became a temp worker at a few manufacturing companies.
- Hopefully they will hire some new full time employees next fall, but for now I’m just a part time worker.
解説
This refers to a person who has several part- time jobs. It is similar to a temp worker or pare time worker.
上のtemp workerの tempは temporary の略で臨時雇いを意味します。英語圏ではfreeterではなく、temp worker またはpart time worker を使いますので気をつけましょう。
- After I quit my job, I became a temp worker at a few manufacturing companies.(仕事をやめてから、私は幾つかの製造業の臨時雇いをしている)
- Hopefully they will hire some new full time employees next fall, but for now I’m just a part time worker.(来年の秋には新しくフルタイムの従業員を雇ってくれるといいのだが、今のところはパートで働いている)
最近の就職状況はかなり好転してきたようですが、少し前まではフリーターの悲劇をよく耳にしたものです。自由な働き方として、もてはやされた時代もありましたが、若いときはよくても、安定した仕事に就けないと将来設計もできないし、大きな社会問題となっている少子化も解決しないでしょう。安定した職場で希望を持って働ける社会が来るといいですね。
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夏休み及び夏期短期集中講座のお知らせ
生徒各位
トーク・アベニューでは、8月1日より8月21日は下記短期集中講座期間といたし、通常のレッスンはお休みとなります。
みなさまよい休暇をお過ごしください。
また、下記短期集中英語・英会話講座を受講ご希望の方は下記サイトをご覧下さり、当校受付までお申し越しくださいますようお待ちしています。
2025夏期短期集中英語講座の申し込みを受付中です!
※2~3日間で完結する短期集中の特別講座です。
※短期講座のみの受講も歓迎します!
※zoomオンラインレッスンでの受講もOK!全国・海外からでも受付いたします。
お問い合わせ・入学は随時受付しております。
入学ご希望の方は、お電話にてご希望のコース名をお伝えいただくか、
ネイティブ講師による無料体験レッスンをお申し込みください。

ネイティブには通じない日本語英語(8)サラリーマン
日本語にはたくさんの外来語、いわゆるカタカナ英語や和製英語が存在しています。
日常生活の中で頻繁に使用されるので、つい英単語のつもりでネイティブとの会話にも使ってしまいますが、実際にはネイティブにはまったく意味の通じない言葉も数多くあります。
このコーナーでは、トーク・アベニュー英会話講師のJoel Liptonが、日本での生活と4年間の英会話講師経験を通して気付いた「外国人に話しても通じない日本語英語」を紹介します。
英語を学ばれる方々の参考にしていただければ幸いです。
トーク・アベニュー教育研究室
Contributed by Joel Lipton
Joelから英会話を学ぶ方へのメッセージ
日本人の英語話者は、”間違った初心者”として知られています。
日本では、さまざまなメディアで人々は英語に触れています。例えば「OK」「バイバイ」「ケースバイケース」などは、日常生活ににすっかりなじんだフレーズです。
これらの言葉は日本語での会話では問題なく通用しますが、ネイティブスピーカーにとっては奇妙に感じられたり、混乱をきたす原因。こうした「日本語英語」の単語やフレーズを見て行きましょう。
Many Japanese English speakers are known as “false beginners”. In Japan, people are exposed to English everyday in various forms of media. Many English phrases or words such as “O.K.”, “bye bye”, or “case by case” have made their way into everyday speech. While these words make perfect sense in Japanese conversation, to native speakers they might seem strange or cause considerable amounts of confusion. Let’s take a look at a few of these “Japanese English” words and phrases:
通じない日本語英語(8)サラリーマン
This word is used in Japan to described people who work at a company and receive a monthly salary. However in English this is a gender specific word that only refers to men. A better word to use for this situation would be businessperson or an office worker. In Japanese English the word Jimu refers to a secretary or front desk receptionist who keeps records, maintains appointments, and handles phone calls.
I am a salaryman.
Instead: I am a businessperson.
I work as a Jimu.
Instead: I work as a secretary.
解説
「サラリーマン」は大正時代の頃、民間企業に努める背広にネクタイ姿の知識労働者を指す用語として生まれた和製英語。昭和の時代には「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」という歌がはやりました。それほど「サラリーマン」は日本語に定着していますが、英語圏にはサラリーマンは生息していません。Business personか office workerを使いましょう。
また、男女同権が進んだ結果、主に男性を示すmanはpersonに置き換えられています。chairman がchairperson に salesmanが sales personになるなどです。またoffice lady=OL も余り聞かれなくなりました。
Incorrect usage
I am a salary man.
I work as a Jimu.
Instead
I am a business person.
I work as a secretary.
上の例文の jimuは全くの日本語で、事務職から来ているのかもしれませんが、多くの場合 secretaryで置き換えられるでしょう。
ここで一言
日本では上司に対して「課長」「部長」などを使って話しかけます。しかし、英語圏ではよほど改まった場合を除き、first name かbossを使います。ですから、「課長」「部長」の翻訳として section chief とかdivision manager は存在しますが、このような言葉で上司に話しかけることは、まずありません。Office 内の習慣の相違でしょうか。