ネイティブが教えるビジネス英語口語表現(30)えり好みして入念に選ぶ
「これって英語で何て言うんだろう?」
英語を話そうとして、ふとそんな疑問がわくことは多いのではないでしょうか。このコラムでは、ネイティブがビジネスシーンでよく使う言い回しやフレーズを紹介していきます。
難しい英単語を覚えるより、すでに知っている単語を使った言い回しを覚えて、より自然な英語表現と語彙を身に着けましょう。
えり好みして入念に選ぶ to cherry pick
This means to select examples which support one’s own position, while ignoring anything which contradicts it.
自分の立場に利するものを用心深く選び、そうでないものは無視をする
※ サクランボ摘みは楽しい行事ですが、英英辞書では cherry pick はto choose the best ones from a group of them, often in a way that other people consider unfair となっていることから、余りいい意味では使われないようです。我先に自分に合ったものを手に取るのは、衣料品などのバーゲンなら大したことにはなりませんが、例文の1.2のような場合には大いに問題があります。
例文
- Scientists must be careful not to cherry pick their data.
- The presidential candidate has a habit of cherry picking the data which he gets from his advisors.
1.科学者は、データの扱いに公正でなければならない。
2.大統領選の候補者は、彼のアドバイザーから得たデータから、自分に合うものだけを選ぶ傾向にある。
※ データそのものは正しくても、どの断面を切り取って、どう処理するかで真実がゆがんでしまうおそれがあります。